
- 著者:Ahmed Shareek
スターサファイアと通常のサファイアの違い|カボションとファセット、そして価格の実際
- 著者:Ahmed Shareek
当店のスターサファイアは、産地スリランカで当店が自ら買い付けています。中間の卸や仲介を通さず、お客様のお手元へ直接お届けしています。
スターサファイアを初めてご覧になった方が最初に抱く疑問は、たいてい「これは本当にサファイアなのか」というものです。本物のサファイアです。当サイトに並ぶファセットカットのブルーやピンクやイエローのサファイアと、種としてはまったく同じコランダムで、違うのは原石の内部にあるものと、研磨の形のほうです。このページでは、その二つがどこで分かれるのか、見え方と価格がどう変わるのかを順に見ていきます。
スターサファイアもファセットカットのサファイアも、どちらもコランダム——微量元素によって色の付く酸化アルミニウム——で、モース硬度は9です。違いは鉱物のほうにはありません。原石の内部に何があるかと、どう研磨するかの二点です。
ファセットカットのサファイアは、できるだけ内包物の少ない、澄んだ原石が選ばれます。そこに角度を付けた平らな面を並べて、光を石のなかで折り返させます。スターサファイアはその逆です。ルチルの針状インクルージョン(シルク)が密に、方向をそろえて入っている原石が選ばれ、面をいっさい付けないなめらかなドーム状のカボションに仕上げられます。研磨の目的が、内包物を避けることから、内包物を活かすことへ入れ替わります。
アステリズムは、結晶の内部で平行に並んだルチルの針に光が反射して生じる光学的な効果です。コランダムは三方晶系ですから、その針は60度ずつ向きを変えた三つの組として並びます。ドームの頂点を結晶の光軸に合わせて研磨したカボションが、その三つの組の反射をスターのかたちに集めます。
よくある誤解をひとつ正しておきます。針は結晶そのものの一部であり、どんな形に研磨しても石のなかに残ります。ファセットカットにすると針が壊れるわけではありません。ドームが変えるのは、反射を集める面のほうです。アステリズムの成り立ちそのものはスターサファイア完全ガイドにまとめています。
日本語では「スターサファイア」のほかに「星彩サファイア」という言い方もあります。現象そのものを指す語はアステリズムです。書類の側では、GIA のレポートが Variety: Natural Star Sapphire、Phenomenon: Displaying Asterism と記載します。現象が現れることを記載する、という書き方であることに注意してください。
日本の書類の呼び分けも整理しておきます。日本で色石に発行されるのは鑑別書で、石の種類や処理の有無を記載する書類です。鑑定書はダイヤモンドの4Cグレーディングレポートを指す別の書類で、色石には発行されません。サファイアに 4C はありません。スターサファイアにもファセットカットのサファイアにも、「等級」を記した書類は付かない、ということです。
ファセットカットの石は、内包物を光の通り道から外すように研磨されます。スターサファイアはその逆で、シルクがなければスターは出ませんし、そもそもカボションに仕上げる理由もありません。ダイヤモンドのグレーディングに慣れた目には、これはかなり直感に反します。ダイヤモンドでは内包物はほぼ常に欠点として扱われますが、スターサファイアでは、スターを作っているその内包物こそが石の存在理由です。
どちらが「きれい」かという問いは、このページでは立てません。別の効果を狙った、別の仕上げ方です。
ファセットカットのサファイアは、光の返り方の強さ、婚約指輪として見慣れた姿、カットと形の選択肢の広さを求める方に向きます。スターサファイアは、静かで、めずらしく、話題になる石を求める方に向きます。見どころがスターの側にあるぶん、きらめきを主役にした定番の一石というより、個人的な意味を持たせる石として選ばれることが多い石です。どちらが客観的に上ということはありません。狙っている効果が違うだけです。
日本の買い手にとっての実務をひとつ。合成のスターコランダムは市場に広く出回っており、見た目だけで天然と分けるのは容易ではありません。日本では処理内容の開示は販売者の義務です。どちらを選ぶにしても、カテゴリーについての一般論ではなく、その一石に付いている書類を見てからお決めください。
スターサファイアはファセットカットのサファイアより1カラットあたり安い、とよく言われます。当店の在庫ではそうなっていません。言い切るより、当店の在庫の実際をお見せします。
当店のピンク系のスターサファイアは3.26ctの一石です。なお、この石のレポートに印刷されている色の値は Purplish Pink——パープリッシュピンクで、当店はそれを「ピンク」に丸めません。色の呼び名の整理はピンクスターサファイアの価格ガイドにまとめています。
同時に当店は、ファセットカットのピンクサファイアも複数在庫しています。その1カラットあたりの価格は石ごとに大きくばらついており、スターより安い石も高い石もあるというのが現状です。
つまり、同じ色のなかで、同じ一つのカタログのなかで、比較は両方向に転びます。だから当店はこれについて規則を公表しません。1カラットあたりの価格は石ごとに決まるもので、当店がお示しできるのは、実際に手元にある石に付いている価格だけです。
掲載ストーンの価格は、記事下のストーンカードと各商品ページに、お客様の地域の通貨で表示されます。価格は変動することがあり、日本の輸入消費税は含まれていません。
価格の話をしましたので、スターの「出来」についても書いておきます。このページは、そこを価格の軸にしません。理由をはっきり書いておきます。
まず用語です。日本で色石に発行されるのは鑑別書で、石の種類や処理の有無を記載する書類です。鑑定書はダイヤモンドの4Cグレーディングレポートを指す別の書類で、色石には発行されません。現象を格付けする機関が存在しないという話は、この区別の延長線上にあります。
取引の現場が現象を見て値を付けていること自体は、争いのない事実です。存在しないのは、それを公表された基準で格付けしている機関のほうです。GIA は色石について「グレーディングも品質分析も行っていない」と明言しています。主要ラボの記載文言を統一している LMHC(Laboratory Manual Harmonisation Committee)も、この現象を扱う情報シートを発行していません。CIBJO はカテゴリーを定義するところで止まっています。鑑別書は現象が現れることを記載しますが、その出来を採点することはありません。
したがって、石の見え方についての記述は、当店のものも含めて、販売者自身の表現です。裏付けとして提出できる書類は存在しません。日本の景品表示法には不実証広告規制があり、表示の裏付けとなる資料は、客観的に実証されていることに加えて表示された内容に対応している必要があります。GIA のレポートを持っていても、そのレポートが品質について何も述べていない以上、出来についての表示の裏付けにはなりません。書類を持っていることは、その書類が扱っていない主張の裏付けにはならない、ということです。
ですからこのページで当店が挙げられるのは、鑑別書と請求書に実際に記録されるもの——地色・重量・付帯する書類——と、当店が自分で付けている値段だけです。スターはこの石が存在する理由そのものですが、どこのラボも等級を付けてはくれません。形容詞をお渡しするより、実際の石の動画をお送りするほうが確かだと当店は考えています。
石の素性と、その石に何が行われたかを決めるのは、カテゴリーについての一般論ではなく、その一石についてのラボのレポートです。カボションの材質をご覧になっているなら天然スターサファイアの見分け方を、ファセットカットの石をご覧になっているならサファイアの選び方完全ガイドをあわせてご覧ください。
なお当店が扱う石のうち、国際ラボの鑑別書はすべてGIAのものです。Gübelin、SSEF、Lotusの鑑別書が付いた石は現在ありません。国内のAGCL、FGL、GICの鑑別書は、当店が内容に責任を持つ実務ラボのものです。
はい。スターサファイアは天然のコランダムで、ファセットカットのブルーやピンクやイエローのサファイアとまったく同じ鉱物種です。違うのは原石の選び方と研磨の形で、シルクと呼ばれるルチルの針状インクルージョンを含む原石を選び、面を付けずにドーム状のカボションに仕上げます。その針の反射が、光をスターのかたちに返します。
面のない、なめらかなドーム状のカボションです。スターは、結晶の内部で60度ずつ向きを変えて並ぶ三つのルチルの針の組から生まれ、ドームがその反射を集める面になります。特定の石のスターがどう見えるかについての記述は、当店のものも含めて販売者自身の表現です。現象を格付けする機関が存在しないためで、形容詞をお渡しするより、実際の石の動画をお送りするほうが確かだと当店は考えています。
規則としては言えません。当店のカタログでは、在庫しているファセットカットのピンクサファイアのなかに、1カラットあたりでピンク系のスターサファイアより安い石も高い石もあります。1カラットあたりの価格は石ごとに決まるもので、どちらが安いかは両方向に転びます。引用できる規則はありません。
いいえ。GIA は色石について「グレーディングも品質分析も行っていない」と明言しており、主要ラボの記載文言を統一している LMHC も、この現象を扱う情報シートを発行していません。鑑別書は現象が現れることを記載しますが、その出来を採点することはありません。ですから石の見え方についての記述は、当店のものも含めて販売者自身の表現です。形容詞をお渡しするより、実際の石の動画をお送りするほうが確かだと当店は考えています。
鑑別書は、石の種類や処理の有無を記載する色石向けの書類です。鑑定書はダイヤモンドの4Cグレーディングレポートを指し、色石には発行されません。色石にはグレーディングという仕組みそのものがないため、スターサファイアにもファセットカットのサファイアにも、「等級」を記した書類は付きません。海外ではGIA、国内では中央宝石研究所(CGL)の鑑別書が広く信頼されています。
現在の在庫は4点です。
どの石にどの書類が付いているかは、石ごとに各商品ページに記載しています。ご購入前に石の動画をお送りできます。
在庫は入れ替わりますので、ご購入前に各商品ページで最新の価格と在庫状況をご確認ください。天然の宝石(関税番号71.03)に関税はかかりませんが、輸入消費税(課税価格の10%)が課される場合があり、その際はお届け時に配送業者へお支払いいただきます。個人使用の輸入で課税価格が1万円以下(商品代金でおよそ16,666円以下)の場合は免税です。
スターサファイアとファセットカットのサファイアのどちらにするか、指輪の計画にどちらが合うかなど、ご質問はcrescentgems@gmail.com までご連絡ください。営業日1日以内にお返事します。
日本へは、FedExまたはUPSの追跡可能な国際便でお届けします。ご注文額が499米ドル相当(約8万円)を超える場合、日本への送料は無料です(それ以下は一律60米ドル相当)。
表示価格に日本の輸入消費税は含まれていません。
商品到着から14日以内にご連絡いただければ、返品を承ります。日本からの返送料はお客様のご負担となり、事前に概算をご案内します。
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バイオレットスターサファイア 3.40ct 非加熱 オーバル ダブルカボション GIA鑑別レポート付 ルース
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価格はお客様の地域の通貨で表示され、変動することがあります。日本の輸入消費税は含まれていません。
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ピンキッシュパープルサファイア 1.45ct 【加熱】 スリランカ産 GIA原産地レポート付
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天然オレンジサファイア1.63ct・オーバルカット・GIAレポート付・産地スリランカ(レポート記載)
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1.86ct ツァボライト クッション 天然グロッシュラー・ガーネット|GIAレポート #1242032119
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天然イエローサファイア 1.16ct スリランカ産 エメラルドカット【GIA原産地レポート付】ルース
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天然ピンクサファイア 1.62ct マダガスカル産【GIA原産地レポート付】エメラルドカット ルース
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1.06ct ツァボライト クッション 天然グロッシュラー・ガーネット|GIAレポート #1242032053
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パープルサファイア 1.20ct 非加熱|スリランカ産|GIA原産地レポート付きルース
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2.05ct 加熱ブルーサファイア|産地:スリランカ(GIAの意見)|ルース・GIA原産地レポート付き
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1.75ct スリランカ産ブルーサファイアのルース|加熱|GIA原産地レポート付き
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1.65ct 非加熱ルビーのルース|マダガスカル産ルビー・オーバル・GIA原産地レポート付き
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非加熱 イエローサファイア 1.19ct クッションカット|GIAレポート|スリランカ(セイロン)
ブルースターサファイアの価格|1カラットあたりの相場と、当店にある8.09ctの1点
ブルースターサファイアは1カラットあたりいくらか。地色・重量・付帯する書類の三つで価格帯を整理し、現象を格付けする機関が存在しないことも説明します。当店の在庫は8.09ctの1点のみです。
ツァボライトの価格|当店の在庫6点と、グロッシュラー・ガーネットとの違い
ツァボライトはいくらか。当店が現在在庫する6点をすべて示し、重さで値段がどう変わるかを説明します。品質等級表を載せない理由と、大きくて内包物の少ない原石が採れにくい本当の理由もあわせて。
カラーチェンジサファイアの価格|1カラットあたりの相場と、当店にある2点
カラーチェンジサファイアは1カラットあたりいくらか。色と彩度と付帯する書類で価格帯を整理し、カラーチェンジそのものを格付けする機関が存在しないことも説明します。当店の在庫は1.03ctと2.01ctの2点です。
クリソベリル・キャッツアイは婚約指輪に向くか|モース硬度8.5と、留め方とお手入れ
クリソベリルはモース硬度8.5。クォーツ(7)やエメラルド(7.5〜8)より上、コランダム(9)とダイヤモンド(10)より下です。日常的に着ける指輪にとってそれが何を意味するかを、留め方とお手入れとあわせて説明します。
クリソベリル・キャッツアイの価格|1カラットあたりの相場と、当店にある2点
クリソベリル・キャッツアイは1カラットあたりいくらか。大きさと付帯する書類で価格帯を整理し、キャッツアイそのものを格付けする機関が存在しないことも説明します。当店の在庫は2.36ctと4.25ctの2点です。
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