
- 著者:Ahmed Shareek
ツァボライトは婚約指輪に向いているか|モース硬度7~7.5と靭性、色、留め方
- 著者:Ahmed Shareek
グリーンの石で指輪をお考えですか。まずはツァボライトガーネット購入ガイドをご覧ください。採掘のことはケニアとタンザニアのツァボライト採掘に、書類の読み方はGIAレポートの読み方にまとめています。
当店のツァボライトは、当店が自ら買い付けています。中間の卸や仲介を通さず、お客様のお手元へ直接お届けしています。
ツァボライトを婚約指輪の中石に選ぶ方は、まだ多くありません。そして検討をやめる理由は、たいていひとつの数字です。モース硬度7~7.5。サファイアの9と並べると低く見えますし、「硬度7台の石を毎日着けて大丈夫なのか」というご質問は、当店にも実際に届きます。
結論から申し上げます。向いています。ただし、石の縁を覆う留め方と、本当に守っていただきたい注意がひとつ必要です。そして、その理由は硬度ではなく靭性です。モース硬度7~7.5のツァボライトは、日常の擦れによるひっかき傷にはよく耐えます。モース硬度が測るのは耐摩耗性だけです。硬度の数字より役に立つのは、次の二つです。グロッシュラー・ガーネットには劈開がありません——決まった面に沿ってすっと割れる性質がない、ということです。そして GIA はガーネットの靭性を「普通から良好」と説明しています。ツァボライトが受けつけないのは、露出した角やガードルへの強い衝撃と、急な温度変化です。
そこから先は、種についての話ではなくなります。内包物や成長の痕がどれだけ入っているかで、一つの石の靭性は変わります。ですから「ツァボライトはこうです」という言い方で答えられるのはここまでで、あとはその石自身の商品ページが答えになります。
このページでは、鑑別書に何が記載されるか、色についてなぜグレードが存在しないのか、留め方、お手入れ、処理の開示、そして日本の買い手に関わる法律——景品表示法、民法の契約不適合責任、通信販売の返品、輸入時の税——を順に扱います。
ツァボライトは変種の名前です。種はグロッシュラー・ガーネットで、カルシウムとアルミニウムの珪酸塩。緑はバナジウムとクロムによるものです。この二つは言い換えではありませんし、鑑別書もレポートも、別々の欄に書き分けます。グロッシュラーというのが種の所見で、これがほかの緑色のガーネットを除外します。ツァボライトは、その上に重ねて記載される変種名です。
ここで一つ、日本で石を買うときに実際に困る点があります。国内の鑑別機関が発行する鑑別書には、「グリーン・グロッシュラー・ガーネット」と記載されます。商品名は「ツァボライト」、書類は「グリーン・グロッシュラー・ガーネット」。聞き慣れない名前が出てきても、同じ石です。この二つが結びつかないと、手元の書類とご覧になっていた商品ページが同じものを指しているのか、確かめようがありません。
逆向きの読み間違いにもご注意ください。鑑別書に「グロッシュラー」と書かれていることだけでは、その石がツァボライトだと決まりません。グロッシュラーは種です。それが分かることで、ほかの緑のガーネットが外れる——そこまでです。ツァボライトという名前を出すのは変種の欄で、記載しているのは鑑別機関です。
日本で鑑定書というとダイヤモンドの4Cグレーディングのことです。色石に付くのは鑑別書で、石種・処理の有無・産地などを記載します。海外ではGIA、国内では中央宝石研究所(CGL)の鑑別書が広く信頼されています。ソーティング(ソ付)は鑑別書ではありません。簡易的な結果を記した紙片であり、正式な書類の代わりにはなりません。
ツァボライトをお探しの方が「鑑定書は付きますか」とお尋ねになることがありますが、色石に鑑定書は発行されません。期待されて、出てこない書類です。ご覧いただくのは鑑別書か、海外ラボのレポートです。この区別は、色のグレードの話をするときにもう一度必要になります。
日本ではガーネットは1月の誕生石として定着していて、安っぽい石という印象はありません。名前の響きで値段を低く見積もられる、ということが日本では起こりません。むしろ「ガーネットの緑」というのは、店頭で説明の足がかりになります。
| 性質 | ツァボライト(グロッシュラー・ガーネット) | 指輪にとって何を意味するか |
|---|---|---|
| 種(鉱物種) | グロッシュラー・ガーネット(Ca₃Al₂Si₃O₁₂) | パイロープ、アルマンディン、スペサルティンとは別の種です |
| 変種 | ツァボライト | 種の所見の上に重ねて記載される変種名です |
| 鑑別書での石名 | グリーン・グロッシュラー・ガーネット | 国内の鑑別書に記載される名前。商品名の「ツァボライト」と同じ石です |
| モース硬度 | 7~7.5 | モース硬度が測るのは耐摩耗性だけで、ぶつけたときにどうなるかについては何も示しません |
| 劈開 | ありません | 決まった面に沿ってすっと割れる性質がありません。鉱物学の文献にもとづく記載です |
| 靭性 | GIA の説明で「普通から良好」 | 欠けやすさを決めるのは靭性で、硬度ではありません。GIA はあわせて、ガーネットは「強い衝撃や荒い扱いを受けないようにすべき」としています |
| 屈折率 | 1.730~1.760 | 宝石品質のグロッシュラーについて出典のある範囲です。GIA 自身が測定した標本では1.741でした |
| 発色の原因 | バナジウム(V)とクロム(Cr) | 緑は結晶そのものの化学組成による性質です |
| 処理 | 石ごとに商品ページに記載 | AGTA の Gemstone Information Manual は、ツァボライトに処理コード N を割り当てています。その定義は「Natural: No modification (or currently has no known modification process)」(天然:改変なし、または現時点で既知の改変方法がない)です。何かが施されている石であれば、その石の商品ページがそう申し上げます |
| 商業的な産地 | ケニアとタンザニア | GIA は「このガーネットの商業的に重要な産地はケニアとタンザニアである」と書いています。当店のものはケニア産です |
| 誕生石 | 1月 | 1月の誕生石はガーネットで、これはガーネットというグループの単位で決まっています |
この表の左の列には、意図して鉱物の名前が一つも入っていません。並べているのは性質です。硬さの順位表をこのページに置かない理由は、下の「なぜこのページに硬さの順位表がないのか」で申し上げます。
そして、もっと大事な断り書きがあります。上の表の値は、どれも一つの石についての鑑別所見ではありません。種としてのグロッシュラー・ガーネットを説明したもので、当店が一度も見たことのない石のレポートにも同じ値が並びます。背景としてお読みください。目の前の石を測った結果ではありません。
出典の所在も、はっきり分けておきます。上のモース硬度と靭性は、GIA が種としてのガーネットについて公表している資料から取っています。「鑑別書に書いてある」「レポートに書いてある」ではありません。当店が扱うツァボライトのなかには、別の鑑別機関のレポートが付いた石があります。記載の範囲はレポートごとに違い、そのレポートが硬度や靭性について何を記載しているのかを、当店は確かめていません。ですから「レポートの記載では」という言い方は、このページではできません。付いているレポートの発行機関としては、AGCL(Arctic Gem Certification & Laboratory)の名前が当店の商品ページに出てきます。
劈開がないという記載は、鉱物学の文献にもとづくものです。GIA が劈開を公表しているのはコランダムについてで、この種についてではありません。出典の違いを曖昧にしないために、わざわざ書き分けています。
このページには GIA の文章が何度か出てきます。ここで一つ、区別をはっきりさせておきます。お手入れについては、GIA が日本語のページを公表しています。ですから後半のお手入れの節で「」に入っている日本語は、GIA 自身が日本語で書いた文そのものです。いっぽう、産地や靭性についての引用は、GIA が英語で公表している文を当店が日本語にしたもので、GIA が日本語でそう書いたわけではありません。どちらなのかは、その場で申し添えます。訳文を原文のように見せるのは、当店のしたいことではありません。
モース硬度7~7.5。この数字が買い手を不安にさせるのですが、不安になる場所が違っています。モース硬度が測るのは耐摩耗性だけです。何が何に傷をつけるかという順序の尺度であって、婚約指輪が実際に問うこと——ぶつけたときにどうなるか——については、何も言っていません。
硬度が受け持つのは、ゆっくり進むほうです。砂埃、机の面、鞄の中身との擦れで、少しずつ艶が落ちていくこと。ツァボライトはそこによく耐えます。何年も毎日着け続ければ、この硬度の石には細かい摩耗が出ることはありますし、目に見えるようになったら再研磨で対処できます。ただし、ここから先が硬度の管轄外です。
ツァボライトの硬度を調べると、違う数字に当たることがあります。理由があるので、先に申し上げます。
つまり、どちらも正しくて、指している対象が違います。グループの幅をそのまま一つの変種の値として読むと、ツァボライトを実際より軟らかく見積もることになります。調べて違う数字が出てきたときは、それがグループについての値なのか、この材質についての値なのかをご確認ください。
欠けや割れに対する強さは靭性で、硬度とは別の性質です。そしてモース硬度は、靭性についてまったく測っていません。GIA はガーネットの靭性を「普通から良好」と説明し、あわせてガーネットは「強い衝撃や荒い扱いを受けないようにすべき」としています。(この二つは GIA が英語で公表している文を当店が日本語にしたものです。GIA が日本語でそう書いたわけではありません。)
靭性については、もう一つ申し上げておくことがあります。一つの石の靭性について数字を出している鑑別機関は、当店の知るかぎりありません。種としての説明はあり、それが上の「普通から良好」です。けれども、お手元の石の靭性がいくつだという記載は、どの書類にも出てきません。ですから当店も数字を置きません。硬度の数字を靭性の代わりに読まないでください。置ける数字がない欄に、別の性質の数字を置くことになります。
宝石が欠ける話をするときは、日本語でも二つの言葉を分けて使う必要があります。
劈開は、結晶が決まった面に沿ってすっと割れる性質です。グロッシュラー・ガーネットには、これがありません。ぶつけどころが悪かった一撃で、石が面に沿って二つになる——その壊れ方の筋道が、この石には存在しません。鉱物学の文献にもとづく記載で、GIA の記載ではありません。GIA が劈開を公表しているのはコランダムについてです。
これが、ツァボライトを婚約指輪の石として現実的だと申し上げられる、いちばん確かな根拠です。そして硬度の話ではありません。
ただし「だから壊れない」には続きません。もう一つの言葉のほうを見てください。裂開——英語の鉱物学でいう parting——は、双晶の面や内包物が並んだ面に沿って離れる性質で、劈開とは別のものです。コランダム(サファイア・ルビー)には劈開はありませんが、裂開(parting)があります。つまり「劈開がない」という一文は、サファイアについてさえ壊れないことを意味していません。日本語の定訳が広く定まっていない語なので、当店はこのページで「裂開(parting)」と書き、意味を添えて使います。なお、裂開はここではコランダムについての話で、グロッシュラーについて当店が何かを主張しているのではありません。この材質の裂開(parting)について、当店が根拠として示せる記載を持っていないからです。
では何が起きるのか。欠けです。欠けは、石の縁から材料が少し持っていかれる壊れ方で、その場に留まります。割れは石を貫きます。劈開がないということは、二つめのほうを心配しなくてよいということで、一つめのほうは残ります。残っているほうが、この石で実際に起きることです。
当店は、このページに鉱物の硬さを並べた順位表をつくりません。「ダイヤモンドに次ぐ硬さ」という書き方もしません。理由は謙虚さではなく、三つあります。
言葉を禁じているのではなく、順位をつくる形そのものを置かないという話です。「ダイヤモンドに次ぐ」という文字列を避けながら、材質を縦に並べて数字を添えた表を一つ置けば、同じことをしています。だから当店は、表を置きません。置いてあるのは性質の一覧で、その左の列に鉱物の名前は入れていません。
このページで別の石種と数字を並べているのは二か所だけです。すぐ上のモアッサナイトとサファイアと、下の判断の表のサファイアの行です。どちらも石種を名前で挙げ、出典のある数字を添えています。種を名指しして数字を出すか、黙っているか——当店が自分に課しているのはこの二択で、「ほかの色石より丈夫です」のような、相手を名指さない比較はしません。相手がいなければ、確かめようがないからです。
以下の二つを挙げたら、種についての話は終わりです。
この二つより先は、種についての答えではなくなります。内包物や成長の痕の入り方が一つの石の靭性に関わりますし、ツァボライト一般についてどれだけ丁寧に書いても、お手元の石のことは分かりません。これは逃げではありません。だから当店の商品ページには、その石の重量・色・産地・処理が載っていて、レポートがある場合は発行機関とレポート番号も載っています。特定の石については商品ページが答えで、このページは背景です。
グリーンの石をご覧になっている方は、たいてい油や樹脂で埋める処理についてお尋ねになります。その話題が、別の種をめぐる会話の一部になっているからです。ツァボライトについての答えは、下の処理の節にあります。AGTA がこの材質に割り当てているコードは、既知の改変方法がないことを記録したものですし、当店の石に何かが施されていれば、その石の商品ページがそう申し上げます。当店は種のあいだに順位をつけません。順位を公表している鑑別機関もありません。
ツァボライトの緑は、淡いミントから中ほどの緑、深い森のような緑まで幅があります。けれども、それが役に立つ話になる前に、言葉について申し上げておくことがあります。
日本語で色石の「グレード」について書かれているものは、ほとんどがダイヤモンドの文章の石の名前を入れ替えたものです。ダイヤモンドには公表された尺度があります。ツァボライトの色について存在しないのは、公表された鑑別機関による格付けです。GIA は、色石について「グレーディングも品質分析も行っていない」と明言しています。主要ラボの記載文言を統一している LMHC(Laboratory Manual Harmonisation Committee)も、これを扱う情報シートを発行していません。CIBJO はカテゴリーを定義するところで止まっています。鑑別書は石の色がグリーンであることを記載しますが、その緑に点をつけることはありません。
まず用語です。日本で色石に発行されるのは鑑別書で、石の種類や処理の有無を記載する書類です。鑑定書はダイヤモンドの4Cグレーディングレポートを指す別の書類で、色石には発行されません。色を格付けする機関が存在しないという話は、この区別の延長線上にあります。鑑定書が出る世界には尺度があり、鑑別書が出る世界には尺度がない——そう読んでいただくのが、いちばん近いと思います。
したがって、石の見え方についての記述は、当店のものも含めて、販売者自身の表現です。裏付けとして提出できる書類は存在しません。日本の景品表示法には不実証広告規制があり、表示の裏付けとなる資料は、客観的に実証されていることに加えて表示された内容に対応している必要があります。GIA のレポートを持っていても、そのレポートが品質について何も述べていない以上、色についての表示の裏付けにはなりません。書類を持っていることは、その書類が扱っていない主張の裏付けにはならない、ということです。
この節を、このページの色の話の土台にしています。形容詞をお渡しするより、実際の石の動画をお送りするほうが確かだと当店は考えています。
一つ、当店自身に跳ね返る点を先に書きます。この理屈は、ほかのどこかの形容詞に対してだけでなく、当店の形容詞に対しても同じように働きます。当店の商品ページにも、色の欄に強さを言う言葉が残っているものがあります。それも裏付けのある格付けではありません。当店が直すべきところで、このページの理屈の外にあるわけではありません。
以下は、当店が石を自分たちに説明するために使っている三つです。見方であって、尺度ではありません。どれについても、良し悪しの順位を当店は付けていません。
大きさと価値について、GIA が書いているのは「大きさが増すと価値は大きく上がる」ということだけです。(これも GIA の英語の文を当店が日本語にしたものです。)その下に敷くためのカラット単価のデータは、ツァボライトについて公表されていません。ですからこのページには価格帯の表がありません。
出典を示して引ける希少性の目安は一つだけあります。国際カラーストーン協会(ICA)の文で、「カットされたツァボライトで2カラットを超えるものは、希少で貴重なもの」と書かれています。(ICA の英語の文を当店が日本語にしたものです。)これは2カラットを超えることについての記述で、それ以下の大きさについて何かを言っているわけではありません。
ここは、当店自身が過去に誤りを書いた場所です。「1カラットが境目」という書き方を当店は商品ページで使っていたことがあり、これは出典のない数字でした。取り下げています。出典のある目安は上の2カラットだけで、それ以外の境目を当店は持っていません。2カラットを下回る大きさについて、希少性の記述はこのページに置けません。
それぞれの石の重量と価格は、その石の商品ページに載っています。頼れる数字があるのはそこです。
このページの書き方は、日本の法律のもとで決めています。読む側にとっても、何を信用してよいかの手がかりになりますので、仕組みのほうを書いておきます。
景品表示法の第5条第1号が禁じているのは、商品の内容について「実際のものよりも著しく優良であると示すもの」です。ツァボライトについて、存在しない色のグレードを作って載せること、あるいは耐久性を実際より強く書くことが当たるのは、この号です。等級らしく見える表記も、「このクラス」という言い方も、裏にある尺度が公表されていなければ同じところに行きます。だから当店は、上の節で等級の呼び名を一つも挙げずに、公表された鑑別機関による格付けが存在しないという形で書いています。否定するために呼び名を並べてしまえば、読んだ方の手元には等級の一覧が残ります。否定が蒸発して、一覧だけが残るのです。
同条第2号は、取引条件について実際より有利だと示すことを禁じています。「相場より安い」「卸値で」といった書き方、割引があるかのように読める書き方が当たります。このページに価格帯の表がないのは、データがないからというだけではありません。出典のない価格帯を置けば、そこからの差額が有利さに見えてしまいます。
景品表示法第7条第2項により、消費者庁長官は、表示の裏付けとなる合理的な根拠を示す資料の提出を求めることができます。提出の期限は15日以内で、これは法律本体ではなく景品表示法施行規則の第7条第2項に定められています。資料が出てこなければ、その表示は第5条第1号に当たるものとみなされます。推定ではなく、みなしです。
そして、提出すればよいという話ではありません。運用指針(「不当景品類及び不当表示防止法第7条第2項の運用指針」)は、資料が満たすべき条件を二つ挙げています。
二つめが、この業種では決定的です。GIA のレポートは客観的な書類ですが、色の良し悪しについて何も述べていません。ですから色についての表示の裏付けには、対応していません。書類を持っていることと、その書類が扱っていない主張の裏付けを持っていることは、別です。
そしてこれは、当店が15日で何を出せるかという話です。このページに数字が出てくるとき、その数字が一つの文のなかで出典と一緒に置かれているのは、そのためです。7~7.5はどこから来たのか、1.730~1.760は誰が測ったのか、2カラットは誰が書いたのか。出せない数字は、書かないほうが早いという結論になります。
グリーンの石について書かれたページは、たいてい別の種との比較を含んでいます。このページには、それがありません。好みではなく、日本では成り立たないからです。
消費者庁の「比較広告に関する景品表示法上の考え方」は、比較広告が許されるためには「次の3つの要件をすべて満たす必要があります」としています。
種と種を比べる話は、この三つのどれも満たせません。順に申し上げます。
ですから、このページは比較を柔らかく書いているのではありません。書いていません。当店は種のあいだに順位をつけません。順位を公表している鑑別機関もありません。
産地についても同じです。産地は品質等級ではありません。石がどこで生まれたかと、どのように見えるかは別々の所見であり、一方を他方のように値付けする習慣は、そろそろやめたほうがよいと当店は考えています。この石についてはもう一つ理由があります。GIA はグロッシュラーについて、産地の鑑別を取り扱っていません。サービスの対象となる石種の一覧にグロッシュラーが入っていないからです。ですから、レポートに産地の欄がないことは「安いほうのレポート」を意味しません。欄そのものが存在しないのです。
ツァボライトにおける留め方の仕事は、石の縁を覆うことです。この石の弱点が、露出した角やガードルへの衝撃だからで、それは靭性の問題であって硬度の問題ではありません。この節に書くことは、どれも当店の勧めであって、どこかの所見ではありません。これは当店がこれらの石を扱ってきたなかでの、当店自身のお勧めです。留め方について指針を公表している鑑別機関はありませんので、どこかの見解をお伝えしているわけではありません。
当店はお手入れについて三手で書いています。鑑別機関が公表している見解を引き、当店の方針がどこで違うかを述べ、違いが当店のものだと印をつける——この三つです。下のお手入れの節も、その三手で書いてあります。
留め方については、二手しかありません。一手目にあたる「鑑別機関が公表している見解」が、ガーネットについて存在しないからです。残るのは、当店の勧めと、それが当店のものだという印の二つです。
そして、ここは間違えられやすいところです。GIA は宝石を保護する留め方について一般論を書いていますが、その助言は劈開があることと靭性が低いことを前提にしています。ガーネットには、そのどちらの前提も当てはまりません。ですから、たとえ正しく引用したとしても、ガーネットについて報告できる鑑別機関の立場というものが、そもそも存在しないのです。当店は以前、留め方の勧めを鑑別機関の見解として書いていました。材質が違い、前提も欠けていた二重の誤りで、取り下げています。
全周の覆輪は、ガードルを地金の縁でくるみ、石より先に衝撃を受けます。毎日着けるツァボライトであれば、当店が選ぶのはこれです。覆輪は爪留めに比べて石の輪郭を少し隠しますので、そこは引き換えになります。この引き換えを、どちらがよいと当店が決めることはできません。イエローゴールドは緑に暖かく添い、白い地金は冷たく対比します。
爪留めは石の露出が増え、光がよく入ります。この石では、当店は四本ではなく六本の爪を選びます。本数が増えると力が分散し、ガードルの支えのない部分が短くなるからです。そして爪先は、ガードルの縁の上にかぶさる丸みのある形か平らな形をお願いします。横に張り出して立っている鋭い爪先は、それ自体が引っかかりになります。留まり具合は、ときおり見てもらってください。石が緩んだように感じたとき、指輪を強くぶつけたときは、そのたびに。
中石の周りを小さなダイヤモンドやサファイアで囲む作りは、ガードルの周りの部分的な緩衝材として働き、同時に中石を実際より大きく見せます。覆輪と開いた爪留めのあいだを取る、現実的な選び方です。ただし小さい脇石は緩みます。見てもらうときは、中石だけでなく脇石も見てもらってください。
細長い輪郭には尖った部分があり、尖った部分はファセットの石のなかでいちばん露出しています。この形のツァボライトであれば、尖った先ごとに V 字型の爪を入れていただくか、先だけを部分的に覆輪でくるんでいただくよう、留める職人にお伝えください。クッションとラウンドには尖った部分がなく、守りやすい形です。
言葉についてだけ、付け足します。この爪の日本語は「V字型プロング」と書かれることがあり、GIA の日本語のページもその表記を使っています。これは言葉の話で、GIA がこの留め方を勧めているという話ではありません。勧めているのは当店です。
| 地金 | 石に対してどう見えるか | 当店の覚え書き |
|---|---|---|
| イエローゴールド(K18・K14) | 暖かく、緑も暖かく見えます | 当店がこの石でよく合わせている組み合わせです |
| ローズゴールド | 暖かい対比。三つのなかでは対比がはっきり出ます | 決める前に動画でご覧いただく価値があります |
| ホワイトゴールド・プラチナ(Pt900・Pt950) | 冷たい対比。緑が冷たく、澄んで見えます | プラチナは地金そのものが白く、メッキをしません。ホワイトゴールドは通常ロジウムメッキで、メッキは摩耗します |
この表に順位はありません。石の見え方が違うという話で、石の耐久性の話ではありません。地金そのものの摩耗については三行目に書いたとおりです。地金の選択が石の耐摩耗性を変えることはありません。
最初にお断りしておきます。当店は米国から天然のルースをお送りしている店で、日本国内に宝飾の工房を持っていません。ですから、どの工房が何を引き受け、工賃がいくらで、どれくらいの期間がかかるかについて、当店は何も申し上げません。以下は、工房についての評価ではなく、お聞きになるとよいと当店が考えている質問です。
| 言葉 | 何を指すか | この石ではどう関わるか |
|---|---|---|
| 石枠 | 石が収まる枠の部分。台座ともいいます | 縁を覆う作りかどうかがここで決まります |
| 爪 | 石を押さえる地金の爪。本数で「四本爪」「六本爪」と呼ばれます | 当店は六本を選び、爪先の形までお願いします |
| 覆輪留め(フクリン) | ガードルを地金の縁でくるむ留め方。ベゼルの日本語です | この石でいちばん守れる作りです |
| 爪の立て直し(「ツメ直し」「爪直し」とも書かれます) | 摩耗して薄くなった爪や折れた爪に金を足して形を作り直す作業 | 欠けやすい石を一度外す工程を含むことがあります。含むかどうかをお尋ねください |
| ロジウムメッキ(「メッキ直し」) | ホワイトゴールドの白さを出す表面処理のやり直し | 薬剤と熱を使う工程です。熱に敏感な石であることを必ずお伝えください |
以下はどれも、答えが決まっている質問ではありません。工房によって答えが違いますし、当店はどの答えが返ってくるかを知りません。
テンションセッティング——地金の張力で石を挟んで留める作りは、ガードルに常に圧力をかけ続けます。このページのほかの部分が守ろうとしているのは、まさにそのガードルです。
では無理なのか。無理だと当店は申し上げません。そう言える根拠を持っていないからです。代わりに、工房にそのままお尋ねいただける形にしておきます。「劈開のない石ですが靭性が普通から良好とされる材質で、ガードルに圧力がかかり続ける作りです。この石でこの留め方を引き受けられますか。引き受けられない場合、理由はどこですか」。答えが返ってこない場合は、それも答えです。
お手入れについては、留め方と違って三手で書けます。GIA がガーネットについてのお手入れの見解を公表しているからで、しかも日本語で公表しています。ですから以下の「」のなかは、訳ではなく GIA 自身の日本語です。
GIA の記載はこうです。「いずれにせよ、温かい石鹸水で柔らかいブラシを使ってガーネットを安全に洗浄することができます」。超音波洗浄機については「超音波洗浄機は、宝石にフラクチャーがあったり、フラクチャー充填で処理されている場合を除いて、通常安全です」。そしてスチームについては「スチームクリーナーはお勧めしません」。
当店の方針は、一か所だけ GIA より慎重で、あとは同じです。当店はぬるい水と中性に近い石けん、柔らかいブラシで洗い、ツァボライトは超音波洗浄機に入れません。GIA が当店と同じ考えであるかのように読めてしまうのは避けたいので、はっきり書いておきます。これは当店の方針であって、GIA の見解ではありません。GIA は、フラクチャーのないガーネットについて超音波洗浄機を「通常安全」としています。当店が入れないのは、当店が留めたわけではない指輪では、石がどう保持されているかを当店が見られないからです。スチームについては、当店は GIA に従っているだけです。ガーネットにスチームはかけません。Gems & Gemology がツァボライトを熱に敏感な石として挙げていることが、急な熱を近づけない二つめの理由になります。
くもって見える石は、たいてい残留物をかぶっています。洗えば戻ります。洗っても戻らない場合、原因は別のところ——擦れたファセット、欠けた縁、緩んだ石枠——で、強くこするよりも見てもらうほうがよい状態です。
クラリティ・エンハンスメントが開示されている石では、指示は厳しくなるというより変わります。そしてこの変わった形は、GIA 自身が公表しています。「フラクチャー充填された宝石は、温かい石鹸水でのみ洗浄します」。超音波洗浄機もスチームも使わず、指輪に何か作業をしてもらう前に、工房へその処理のことをお伝えください。
この除外が何に紐づいているかに注意してください。紐づいているのは「開示された処理」で、「目に見えるフラクチャー」ではありません。埋められた石は、それが見えているとはかぎりません。ですから「ひびが見えないから大丈夫」は、判断の基準になりません。
お手入れの一般的な部分については、当店のサファイアの婚約指輪のお手入れのページが、石が何であっても同じ部分を扱っています。腕、爪、地金、指輪を外す場面、石枠を見てもらう時期です。ただし、そのページの洗い方はサファイアを前提に書かれていて、ガーネットには当てはまりません。そのページ自身がそう書いています。石についてのことは、このページをお使いください。
AGTA の Gemstone Information Manual は、ツァボライトに処理コード N を割り当てています。その定義は「Natural: No modification (or currently has no known modification process)」(天然:改変なし、または現時点で既知の改変方法がない)です。AGTA の表現には留保が付いていて、当店はそれをそのまま引用しています。「現時点で既知の改変方法がない」というのは、改変が存在しないという断言ではありません。
これは材質についての記述で、特定の石についての売り文句ではありません。当店はこれを価格の根拠にしていません。ツァボライトという材質がふつうそうである、というだけのことです。
そのうえで申し上げます。クラリティ・エンハンスメントは、この材質に実際に存在します。施されている石があれば、その石の商品ページが、商品名のなかと説明のなかではっきりそう申し上げ、発行機関とレポート番号も記載します。レポートが付いていない石であれば、それもそのまま申し上げます。
GIA は、同社の Identification Report について「材質を同定し記述し、検出可能な処理を列挙する」ものだと公表しています。(GIA の英語の文を当店が日本語にしたものです。)当店の石のすべてにこのレポートが付いているわけではありません。別の鑑別機関のレポートが付いている石があり、記載の範囲は違いますし、そのレポートが処理について何を記載しているのかを当店は確かめていません。ですから、その石にたまたま付いている書類に開示を預けるのではなく、当店が商品ページで処理を申し上げます。
一つの石について確かめられるのは、その石のレポートと、販売者が文字で書いた処理の開示です。石の名前は、そのどちらの代わりにもなりません。
一点、正確に書いておきます。当店は、日本に宝石の処理開示を名指しで義務づけた法律を確かめられていません。ですから、法律が義務づけているという書き方はしません。
効いているのは別の筋です。処理の有無は、石の内容についての重要な事実です。それを伏せた表示は、商品を実際より優良に見せる表示になりえます——つまり景品表示法第5条第1号の話になります。ですから開示は、当店にとっては義務というより、書かなければ表示そのものが危うくなる事柄です。どちらの筋であっても、当店のすることは変わりません。全部の商品ページに書きます。
当店のサファイアのページから来られた方は、この言葉をお探しになるはずです。日本の市場で「非加熱」は、価値を語るときのいちばん強い言葉です。そしてこのページには、石の説明として出てきません。書き漏らしではありませんので、理由を申し上げます。
加熱処理は、この石種にとって区分として成立していません。AGTA がこの材質に割り当てているコードは、既知の改変方法がないことを記録したものです。加熱されたツァボライトの流通というものがあって、それと区別するために「非加熱」と言う——その構図が、この材質にはありません。区別する相手がいない言葉は、情報を運びません。ですからこの言葉は、このページでは話題であって、石についての主張ではありません。
サファイアでは事情が違います。コランダムには加熱処理という工程が実際に行われていて、だからこそ「非加熱」という記載が、ある石とない石を区別しています。区別する相手がいるかどうか——それが、同じ言葉が片方では働き、もう片方では働かない理由です。サファイアの加熱処理そのものについては非加熱サファイアとはをご覧ください。コランダムについての記事で、加熱処理はツァボライトに当てはまる区分ではありません。
つづけて、言葉を三つ分けておきます。日本語ではここが混ざりやすく、混ざったまま読まれるのがいちばん困ります。
この三つは同じ意味ではありません。そしてここが大事なのですが、当店は「非加熱」の代わりに「無処理」をこのページの売り文句として置き換えたりもしません。片方が使えないから、もう片方を看板にする——それは別の主張をしているだけです。石ごとに何が確認されているかは、その石の商品ページと、付いている書類に書かれています。
もう一つ、逆向きの言い過ぎもしません。当店は「ツァボライトに処理をされた石は存在しない」とは申し上げません。クラリティ・エンハンスメントはこの材質に存在します。ある時点で当店の在庫に開示された処理の石がないとしても、それは当店の在庫についての事実であって、この石種の性質ではありません。
では、熱はこのページのどこに出てくるのか。お手入れです。Gems & Gemology はツァボライトを熱に敏感な石として挙げています。これは「この石に何をしたか」の話ではなく、「この石に何をしてはいけないか」の話です。処理についての記載ではなく、扱いについての注意で、上のお手入れの節がそれを扱っています。
硬度7台の石を日常的に着けるという話をしたなら、続けて答えておくべき論点があります。「あとで欠けたとき、どういう扱いになるのか」です。このページで耐久性について書くことを、当店が一つずつ範囲を限っているのは、ここに理由があります。
民法第562条の見出しは「買主の追完請求権」で、条文はこうです。
「引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないものであるときは、買主は、売主に対し、目的物の修補、代替物の引渡し又は不足分の引渡しによる履行の追完を請求することができる。」
読んでいただきたいのは「契約の内容に適合しない」という言い方です。2020年の改正で、それまでの「瑕疵」という言い方からここに変わりました。基準は、物に客観的な欠陥があるかどうかではなく、契約の内容に照らして合っているかどうかです。そして「契約の内容」を形づくるものの一つが、売主が売る前に書いたことです。
ここが、このページの書き方に直接はね返ります。販売者が宝石の丈夫さについて書いた文は、契約の内容を形づくる材料になります。「毎日着けても傷まない」と書いて売れば、傷んだときにそれは契約の内容との不適合の話になります。ですから当店は、このページの耐久性についての文を、一つずつ何を含み何を含まないかまで書いています。範囲を限った文は、限られた期待しか作りません。これは言い逃れのためではなく、その逆で、書いたことを引き受けられる形にしておくためです。
そして、お買いになる方の側から見ても仕組みは同じです。お手元の石について書かれていたことは、商品ページに残っています。重量、色、産地、処理、レポートの発行機関と番号。当店が特定の石について申し上げたことは、そこにあります。このページは背景で、契約の内容を形づくるのはそちらです。
この線引きは、傷み方の種類ではなくいつからあったかで決まります。当店の見方を、当店自身に不利な側も含めて書いておきます。これは法律上の判断ではなく、当店が自分の店でどう扱っているかです。
| 実際に起きたこと | 当店の見方 | 理由 |
|---|---|---|
| 届いた石に、商品ページに書かれていない欠けがある | 契約の内容との不適合として扱います | 引渡しの時点で存在していた状態で、書かれていなかったものです |
| 鑑別書の記載と、商品ページの記載が食い違っている | 同じく不適合として扱います | 品質についての記載が、契約の内容と合っていません |
| 処理が施されていたのに、商品ページに書かれていなかった | 同じく不適合として扱います | 処理は品質についての事実です。書き漏らしは当店の側の問題です |
| しばらく着けたあとで、ガードルに欠けが見つかった | おそらく事故のほうです | 欠けは衝撃で起きます。あとでぶつかったという説明のほうが、最初から欠陥があったという説明よりも、ふつう筋が通ります。反対のことを申し上げたら、聞こえはよくても嘘になります |
| 留めてしばらくして爪が緩んだ | 石ではなく留めの話で、当店の守備範囲の外です | 当店は石をお送りしている店で、指輪を仕上げていません。留めた工房にお尋ねください |
| 何年か着けて、表面の艶が落ちてきた | 通常の使用による摩耗です | この硬度の材質で起こりうることで、再研磨で対処できます |
早めに見てもらうことに意味があるのは、間隔が決まっているからではありません。決まった間隔は存在しませんし、当店も申し上げません。意味があるのは、引渡しの時点からあった状態なのかどうかを確かめるのが、時間が経つほど難しくなるからです。
もう一つ、日本の買い手に知っておいていただく価値のある仕組みがあります。消費者契約法は、消費者契約のなかの特定の条項を、書いてあっても無効にします。
第8条は、事業者の損害賠償責任を全部免除する条項などを無効とします。第10条の見出しは「消費者の利益を一方的に害する条項の無効」で、条文はこうです。
「消費者の権利を制限し、又は消費者の義務を加重する消費者契約の条項であって、民法第1条第2項に規定する基本原則に反して消費者の利益を一方的に害するものは、無効とする。」
実務的に申し上げると、「いかなる場合も返品・交換・返金に応じません」といった書き方は、書いてあるから有効になるわけではありません。毎日着ける指輪は、買ったあとに相談が生まれる買い物です。条項で逃げる設計にしていないことのほうが、お互いにとって早い。当店はそう考えています。
ここは誤解がとても多いところなので、はっきり申し上げます。
「通信販売は、消費者が商品を自由に選んで購入することから、クーリング・オフ制度がありません」。訪問販売や電話勧誘販売とは違い、インターネットでの購入に法律上の無条件解除期間は付いていません。
その代わりに効いてくるのが返品特約です。特定商取引法は、返品の可否と条件を広告のわかりやすい場所に明記することを売主に求めています。そして、「返品に関する特約を広告にわかりやすく表示していない場合は、商品到着の日から8日間以内であれば、送料消費者負担で返品ができます」。これは表示がないときの受け皿です。
つまり日本では、法律の最低線に上乗せされた約束ではなく、売主が表示した返品特約そのものが、効いている文書です。ですから、お読みいただくべきものはそれです。当店の条件は次のとおりです。
米国内は送料無料です(金額の条件はありません)。その他の国は一律 $60、$499 を超えるご注文は無料です。すべてのご注文に 14 日間の返品期間がございます。
8日間という受け皿と並べてお読みください。当店の14日間は、表示がない場合の受け皿より長い期間です。日本からの返送料はお客様のご負担になりますので、送る前にご連絡いただければ概算をご案内します。
当店の価格は米ドル表示で、日本の輸入時にかかる税は含みません。ルースの天然石に関税はかかりませんが、消費税と地方消費税があわせて10%課されます。ただし個人使用のための輸入では課税価格が海外小売価格の60%とされ、課税価格が10,000円以下(海外小売価格でおよそ16,666円以下)であれば免税です。課税される場合は、配達時に運送業者へお支払いいただきます。
上の「ルースの天然石に関税はかかりません」が、どこから来ているのかを書いておきます。実行関税率表のどの項に入るかで、線が決まります。
つまり、石をルースで取り寄せて日本の工房で留めていただく場合と、仕上がった指輪を輸入する場合は、関税率表の上では別の商品です。当店がお送りしているのはルースですから、入る項は71.03です。
71.13の税率の数字は、このページに書きません。当店が税率の欄を出典に当たって確かめられていないからです。完成品の輸入をお考えの場合は、税関にご確認ください。当店が申し上げられるのは、項が違うという一点です。
ルースで買うという選び方そのものについては、ルースストーンとプリセットリングのページで扱っています。
1月の誕生石はガーネットで、これはガーネットというグループの単位で決まっています。ですからグロッシュラーにも、その変種であるツァボライトにも及びます。サファイアとは、ここが逆向きです。9月はサファイアという変種の名前に付いていますが、1月はグループの名前に付いています。
そしてこの点は、当店が勝手にそう読んでいるのではありません。GIA の日本語のページは、1月の誕生石をガーネットとし、ガーネットが「いくつかの鉱物で構成されています」と説明しています。単位がグループであることは、その説明から出てきます。
日本の誕生石の一覧を定めているのは全国宝石卸商協同組合で、1月はガーネットです。1月は、一つの石だけが挙げられている月です。ですから「1月の誕生石のひとつ」という書き方は、1月については正しくありません。ほかの月では複数が挙げられていることがあり、そちらでは「ひとつ」が必要になります。
| お探しのもの | ツァボライトは答えか | 覚え書き |
|---|---|---|
| 毎日着けられるグリーンの石 | はい | 縁を覆う留め方と、荒い作業のときに指輪を外す習慣。この二つで成り立ちます |
| 手に入るなかでいちばん硬い石 | サファイアのほうが硬いです | サファイアはモース硬度9、ツァボライトは7~7.5です。硬度は耐久性の全部ではありません——コランダムにも劈開はなく、ただし裂開(parting)はあります——が、ひっかき傷への強さで決めるのであれば、それが正直な答えです |
| 石に何がされたかを正確に知りたい | 商品ページをお読みください | どの商品ページにも処理を記載し、レポートがある場合は発行機関とレポート番号も記載し、ない場合はないとそのまま記載しています |
| 名前の珍しい石を選びたい | はい | これは選ばれている数についての話ではなく、名前の知られ方についての話です。下の「名前を誰でも知っている石」の行と、同じことを別の側から見ています |
| よくぶつける生活のための指輪 | はい、覆輪留めで | ここで働いているのは留め方で、石ではありません。上の留め方の節をご覧ください |
| 予算を抑えて大きい中石 | 難しいところです | ICA が「カットされたツァボライトで2カラットを超えるものは、希少で貴重なもの」と書いており、価格はそれに従います。小さめのツァボライトか、別の石種のほうがご予算に合うことがあります |
| 名前を誰でも知っている石 | いいえ | ツァボライトという名前は、宝石店の店頭でも説明を必要とします。鑑別書には別の名前が記載されるからです。これは名前についての事実で、石についての事実ではありません |
| 資産として持てるもの | 当店の扱う話ではありません | 当店は、値上がりについての見通しを申し上げません。根拠として出せるものがないからです |
| 日本国内で留めてもらえる石 | はい、ただし先に聞くことがあります | 熱を使う工程が入るかどうかを、作業前にお尋ねください。上の工房の節に質問の形で並べています |
はい。石の縁を覆う留め方であれば使えます。理由は硬度ではありません。モース硬度が測るのは耐摩耗性だけで、欠けやすさを決めるのは靭性という別の性質です。GIA はガーネットの靭性を「普通から良好」と説明し、あわせてガーネットは「強い衝撃や荒い扱いを受けないようにすべき」としています。さらにグロッシュラー・ガーネットには劈開がありませんので、決まった面に沿って割れる筋道そのものがありません。覆輪留め、ヘイロー、あるいは爪先がガードルの上にかぶさる六本爪の留め方で、縁は守れます。なお、一つの石の靭性は内包物の入り方で変わりますので、最終的な答えはその石自身の商品ページにあります。
この材質については7~7.5です。GIA がグロッシュラーについて公表している範囲で、当店が扱ってきた石の GIA レポートにも同じ範囲が印字されています。調べると違う数字に当たることがありますが、理由があります。GIA は日本語のページで、「ガーネットはその種類により、モース スケール上で6.5から7.5の範囲にあります」と公表しています。これはガーネットというグループ全体の幅で、グロッシュラー一種についての値ではありません。グループにはもっと軟らかい種も含まれますので、下の端が下がります。どちらも正しく、指している対象が違う、ということです。
存在しないのは、公表された鑑別機関による格付けです。GIA は、色石について「グレーディングも品質分析も行っていない」と明言しています。主要ラボの記載文言を統一している LMHC も、これを扱う情報シートを発行していません。CIBJO はカテゴリーを定義するところで止まっています。鑑別書は石の色がグリーンであることを記載しますが、その緑に点をつけることはありません。ですから、石の見え方についての記述は、当店のものも含めて販売者自身の表現で、裏付けとして提出できる書類は存在しません。日本の景品表示法には不実証広告規制があり、表示の裏付けとなる資料は、客観的に実証されていることに加えて表示された内容に対応している必要があります。形容詞をお渡しするより、実際の石の動画をお送りするほうが確かだと当店は考えています。
ツァボライトです。グロッシュラー・ガーネットが種で、ツァボライトがその変種の名前です。国内の鑑別機関が発行する鑑別書には「グリーン・グロッシュラー・ガーネット」と記載されますので、商品名と書類で名前が違って見えます。同じ石です。ただし逆向きには読めません。「グロッシュラー」と書かれていることだけでは、その石がツァボライトだとは決まりません。グロッシュラーという種が分かることで、ほかの緑のガーネットが外れる——そこまでです。ツァボライトという名前を出すのは変種の欄です。
三つあり、どれもグレードではありません。色相は緑がどのあたりにあるか、青寄りに冷たく見えるか黄寄りに暖かく見えるか。明度は石が明るいか暗いか。彩度は、その色相と明度のもとで色がどれだけ強いか。この三つに良し悪しの順位を当店は付けていません。公表された根拠がないからです。そして三つとも、石の動画では一目で分かり、言葉ではほとんど伝わりません。ですから当店は、動画をお送りするほうを選んでいます。
大きさと価値について GIA が書いているのは「大きさが増すと価値は大きく上がる」ということだけで、その下に敷くためのカラット単価のデータはツァボライトについて公表されていません。ですから当店は価格帯を載せません。出典を示して引ける目安は一つで、国際カラーストーン協会(ICA)が「カットされたツァボライトで2カラットを超えるものは、希少で貴重なもの」と書いています。これは2カラットを超えることについての記述で、それ以下の大きさについて何かを言っているわけではありません。それぞれの石の重量と価格は、その石の商品ページに載っています。
いちばん守れるのは覆輪留めです。地金の縁が、ガードルより先に衝撃を受けます。ヘイローは部分的な緩衝材として働き、中石を実際より大きく見せます。爪先がガードルの縁の上にかぶさる六本爪の留め方は、光がよく入るぶん、見るところが増えます。オーバル、ペアシェイプ、マーキスのように尖った部分がある形では、先ごとに V 字型の爪を入れてもらってください。これは当店がこれらの石を扱ってきたなかでの、当店自身のお勧めです。留め方について指針を公表している鑑別機関はありませんので、どこかの見解をお伝えしているわけではありません。
ぬるい水、中性に近い石けん、柔らかいブラシで、くもって見えたときに洗ってください。GIA は日本語で「いずれにせよ、温かい石鹸水で柔らかいブラシを使ってガーネットを安全に洗浄することができます」と公表しています。超音波洗浄機については「宝石にフラクチャーがあったり、フラクチャー充填で処理されている場合を除いて、通常安全です」とし、スチームについては「スチームクリーナーはお勧めしません」としています。当店は一か所だけ GIA より慎重で、ツァボライトは超音波洗浄機に入れません。これは当店の方針であって、GIA の見解ではありません。クラリティ・エンハンスメントが開示されている石については、GIA が「フラクチャー充填された宝石は、温かい石鹸水でのみ洗浄します」という厳しいほうの指示を公表しており、指輪に作業をしてもらう前に、工房へその処理のことをお伝えください。
緑は結晶の内側のバナジウムとクロムによるものです。将来についての保証を当店は申し上げません。どの鑑別機関も申し上げていないからです。色の安定性の試験は、その試験の条件のもとで変化が観察されなかったことを報告するもので、それは別の内容の文です。はっきり申し上げられるのは、GIA が発行している学術誌 Gems and Gemology がツァボライトを熱に敏感な石として挙げていることと、急な温度変化を近づけないでいただきたいことです。これは色についての話ではなく、扱いについての注意です。
加熱処理は、この石種にとって区分として成立していません。AGTA の Gemstone Information Manual はツァボライトに処理コード N を割り当てていて、その定義は「Natural: No modification (or currently has no known modification process)」です。加熱されたツァボライトの流通があって、それと区別するために「非加熱」と言う——その構図が、この材質にはありません。ですから当店は、この言葉をこのページで話題として扱い、石についての主張としては使いません。代わりに「無処理」を売り文句に置き換えることもしません。それから、ツァボライトに処理をされた石は存在しない、とも申し上げません。クラリティ・エンハンスメントはこの材質に存在しますし、ある時点の当店の在庫についての事実は、この石種の性質ではありません。石ごとに何が確認されているかは、その石の商品ページに記載しています。
まず、熱を使う工程が入るかどうかをお尋ねください。この石ではこれがいちばん大事な質問です。Gems and Gemology が熱に敏感な石として挙げている材質ですので、ろう付けの位置、石を外すかどうか、外さない場合の養生の仕方を、作業前に確かめてください。あわせて、爪先がガードルの上にかぶさるのか横に張り出すのか、石の高さがどれくらいになるのか、将来の爪の立て直しでこの石を外すのか、仕上げで超音波洗浄機やスチーム洗浄機を使うのかを聞いておくと、あとで困りません。当店は米国から天然のルースをお送りしている店で、日本国内に宝飾の工房を持っていません。ですから、どの工房が何を引き受け、工賃がいくらで、どれくらいの期間がかかるかについて、当店は何も申し上げません。上は工房についての評価ではなく、お聞きになるとよいと当店が考えている質問です。
通信販売にクーリング・オフ制度はありません。訪問販売や電話勧誘販売とは違い、インターネットでの購入に法律上の無条件解除期間は付いていません。代わりに効くのが返品特約です。特定商取引法は、返品の可否と条件を広告のわかりやすい場所に明記することを売主に求めており、表示がない場合は、商品到着の日から8日間以内であれば送料消費者負担で返品ができます。つまり日本では、売主が表示した返品特約そのものが効いている文書です。当店はすべてのご注文に 14 日間の返品期間を設けており、これは表示がない場合の受け皿より長い期間です。日本からの返送料はお客様のご負担になります。
引渡しの時点で存在していて商品ページに書かれていなかった状態は、契約の内容との不適合として当店は扱います。民法第562条は、引き渡された目的物が種類、品質又は数量に関して契約の内容に適合しないときに、買主が修補や代替物の引渡しを請求できることを定めています。基準は、物に客観的な欠陥があるかどうかではなく、契約の内容に照らして合っているかどうかです。いっぽう、しばらく着けたあとでガードルに見つかった欠けは、おそらく事故のほうです。欠けは衝撃で起きますので、あとでぶつかったという説明のほうが、最初から欠陥があったという説明よりも、ふつう筋が通ります。反対のことを申し上げたら、聞こえはよくても嘘になります。
はい。1月の誕生石はガーネットで、これはガーネットというグループの単位で決まっています。ですからグロッシュラーにも、その変種であるツァボライトにも及びます。サファイアとは逆向きで、9月はサファイアという変種の名前に付いていますが、1月はグループの名前に付いています。そして1月は、日本の一覧で一つの石だけが挙げられている月です。ですから「1月の誕生石のひとつ」という書き方は、1月については正しくありません。
当店のツァボライトはケニア産です。どの商品ページにも、重量、色、産地、処理を記載し、レポートがある場合は発行機関とレポート番号も記載しています。
産地について、一点はっきりさせておきます。当店のサファイアはスリランカ産ですが、ツァボライトはスリランカから来ていません。この石種についてスリランカを産地として書けば、それは誤りです。当店が「スリランカの産地で自ら買い付ける」と申し上げるとき、それはサファイアについての話で、このページの石についての話ではありません。ツァボライトについて当店が申し上げているのは、当店が自ら買い付けているということだけで、産地の国名を自分の看板にはしていません。
そして、産地はこのページで値段の理由として使っていません。産地は品質等級ではありません。石がどこで生まれたかと、どのように見えるかは別々の所見であり、一方を他方のように値付けする習慣は、そろそろやめたほうがよいと当店は考えています。
在庫の点数は、このページには書きません。一件売れればその数字は古くなりますし、お読みになった時点で正しいとは申し上げられません。現在の一覧は、下のコレクションのページです。
特定の石が指輪のデザインや留め方、大きさに合うかどうかについてのご質問は、crescentgems@gmail.com までお送りください。どの石についても、動画をお送りできます。日本へは、FedEx または UPS の追跡可能な国際便でお届けします。
CG8447
4.95ct ツァボライト オーバル 天然グロッシュラー・ガーネット|GIAレポート #5231980220
価格はお客様の地域の通貨で表示され、変動することがあります。日本の輸入消費税は含まれていません。
CG8417
CG8460
1.06ct ツァボライト クッション 天然グロッシュラー・ガーネット|GIAレポート #1242032053
CG8359
CG8360
CG8465
1.86ct ツァボライト クッション 天然グロッシュラー・ガーネット|GIAレポート #1242032119
CG8447
4.95ct ツァボライト オーバル 天然グロッシュラー・ガーネット|GIAレポート #5231980220
ブルースターサファイアの価格|1カラットあたりの相場と、当店にある8.09ctの1点
ブルースターサファイアは1カラットあたりいくらか。地色・重量・付帯する書類の三つで価格帯を整理し、現象を格付けする機関が存在しないことも説明します。当店の在庫は8.09ctの1点のみです。
ツァボライトの価格|当店の在庫6点と、グロッシュラー・ガーネットとの違い
ツァボライトはいくらか。当店が現在在庫する6点をすべて示し、重さで値段がどう変わるかを説明します。品質等級表を載せない理由と、大きくて内包物の少ない原石が採れにくい本当の理由もあわせて。
カラーチェンジサファイアの価格|1カラットあたりの相場と、当店にある2点
カラーチェンジサファイアは1カラットあたりいくらか。色と彩度と付帯する書類で価格帯を整理し、カラーチェンジそのものを格付けする機関が存在しないことも説明します。当店の在庫は1.03ctと2.01ctの2点です。
クリソベリル・キャッツアイは婚約指輪に向くか|モース硬度8.5と、留め方とお手入れ
クリソベリルはモース硬度8.5。クォーツ(7)やエメラルド(7.5〜8)より上、コランダム(9)とダイヤモンド(10)より下です。日常的に着ける指輪にとってそれが何を意味するかを、留め方とお手入れとあわせて説明します。
クリソベリル・キャッツアイの価格|1カラットあたりの相場と、当店にある2点
クリソベリル・キャッツアイは1カラットあたりいくらか。大きさと付帯する書類で価格帯を整理し、キャッツアイそのものを格付けする機関が存在しないことも説明します。当店の在庫は2.36ctと4.25ctの2点です。